前十字靭帯再建術後のリハビリテーションで大切なこと
スポーツ選手のリハビリテーションに関わっていると知識よりも技術の前に大切なことは心だと気付かされる時がある。
特に前十字靭帯再建術後のリハビリテーションは1年以上関わることがあり、その時期は辛いことも多くある。
私たち理学療法士は筋力や可動域の回復に集中することが多い。しかし、それだけでは理学療法士の役割りを全て果たすことはできない。患者である選手たちの環境はどんどん変化しチームメイトはどんどんレベルアップしていく。そして、チーム練習に参加することに何の意味があるのか解らなくなり辛い状況に追い込まれる。
今まで多くのスポーツ選手のリハビリテーションに関わってきたがそのような状況はほぼ毎回起こる。予想できるために選手たちにはリハビリテーションが開始される最初の時点で説明はするが、実際にそのような場面に出くわすと辛いものだと思う。
私たち理学療法士は時として曲がらない膝に集中するために選手たちを取り巻く環境の変化やそれに対応できなくなっていることを見過ごすことがある。
それは、私たち理学療法士が何に集中しているのか、何のためのリハビリテーションなのか、その本質を見失っている状態だと思う。
痛みや動きなど改善することによりその変化が判りやすいため私たちはそれに固執してしまう。それは悪いことではないがプロではないと思う。
昔に比べ理学療法士が学ぶ環境は大きく改善した。しかし、学びやすく習得しやすい環境になった今、テクニックや知識だけが先行しているように思う。小手先のテクニックや知識では本当の意味でリハビリテーションを提供したとは言えない。
昔から武道には【心技体】と言われるが理学療法も同じだと思う。
そう、理学療法道だな。
今年も担当している患者が理学療法士になるために専門学校に進学を決めた。
前十字靭帯再建術から復活して多くの辛い経験を乗り越えてきたからこそ、伝えたいことは理解している分、立派な理学療法士になるだろう。
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