悩める理学療法士へ/理学療法士の仕事とソーシャルビジネス
私が理学療法士になって3年目のころ。
「私はこのままでいいのかな?」と悩んだ。
そして、こう思うようになる。
「こんなはずじゃなかった。」
「理想としていた理学療法士の姿にはほと遠いな…。」
「…もう、辞めようか」
いや〜暗い!
かなり、暗い!
窓から観える木の葉っぱが落ちるたびに「あの葉っぱは、俺だ」って思っていた日々。そんな日々が私にあったことは、一部の人しか知らない話。
きっと、みんなも理学療法士になって1度くらいそう思ったことがあるはず。(無いなら、それはそれでいいことだけど)
4月になり一歩を踏み出す新理学療法士にとっては、何の話?って思うかもしれないけど、1年後または2年後に感じるかもしれない。そんな時に覚えていて欲しいので少しお付き合いをしてくださいね。
理学療法士を取り巻く環境
理学療法士の現状は、思っているほど華やかではない。患者さんや友人からマッサージする人と間違われていることもある。
学校を卒業して、理学療法士になってからも勉強の日々。院内勉強会や休日を利用してのセミナー、学会発表などなど。結構、がんばる。
それでも、理学療法士の認知度は低い。
私たち理学療法士は、「理学療法士です」というと「何それ?」「何をしているの?リハビリ?あーマッサージね」っていわれることが結構あって、病院関係者でも実はよく知らないってこともある。
私は、ある人から「理学療法士?なにそれ、理学療法士って偉いの?」って言われた「偉いってなに??」(この件に関しては、結構根に持っている…偉いとか、偉くないで判断するあなたの基準が私にはわからないd( ̄  ̄))
そして、理学療法士の仕事の成果や効果の判定は難しいことがある。痛みがなくなれば良いっと考えることもあるけど、理学療法士としての成果として大切なことは、患者さんが良くなって以前の健康的な生活に戻ることだと私は考える。
先日、大学で卒業する生徒に講義をさせてもらった時にも話したけど、理学療法士はもっと理学療法士に関する情報を発信してもいいと思う。いや、そうしないといけないと思う。
カバーしている領域は広いから「あれできます」「これできます」でもいいと思う。専門的な分野があれば、尚のこと発信して欲しい。
そうしなければ、いつまで経っても理学療法士の価値は上がってこない。
『私たちを認めて欲しい!!』という承認欲求の話ではなくて、理学療法士を必要としている人に必要な情報が届かない、だから、情報を発信し続けて、理学療法士の価値を上げていかなければいけない。
理学療法士はソーシャルビジネス
私が理学療法士の情報を発信しなければならないと考えたきっかけとなったセミナーがある。
それは、ビジネスとソーシャルデザイン〜共感を呼ぶグッドアイディアのつくり方〜をテーマにした兼松佳宏氏(greenz.jp編集長)のセミナーに参加したこと。
【ソーシャルビジネス】という言葉に私たちの仕事はソーシャルビジネスだと感じた。
ソーシャルビジネス
1 環境・貧困などの社会的課題の解決を図るための取り組みを持続可能な事業として展開すること。低利融資を通じて貧困層の自立を支援し、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行が典型例。→社会的企業
2 環境・地域活性化・少子高齢化・福祉・生涯教育など社会的課題への取り組みを、継続的な事業活動として進めていくこと。地域の自立的発展、雇用創出につながる活動として有望視されている。
出典:デジタル大辞典
ソーシャルビジネスの話に触れて気付いたことは
[理学療法士は、理学療法の知識と技術を活かすことがソーシャルビジネスになっている]ということ。
私たち理学療法士は、実感はないかもしれないけれど、患者さんを通して社会的課題を解決している。日々の臨床を振り返って、今まで出会った患者さんを思い出して欲しい。
患者さんが健康になり、健康的な生活に戻った先でさらに多く人を支えている。
高校生だった患者さんが同じ理学療法士の道を進んでいる。
足のケガを克服して、ボランティア活動に参加している。
理学療法士がひとりの患者さんを元気にすることでもっと多くの人たちが支えられて元気になっている。
それは、なかなか実感できないことだけど、私たち理学療法士の仕事はそういう仕事。
今は辛くても理学療法士を楽しもう
私たちの仕事は、思うように進まないときもあるし結果がでないときもある。特に1年目から3年目までは辛いことが多い。それでも、一生懸命患者さんと向き合う姿は、患者さんの支えとなるしその姿に応えようとしてくれる。だから、少しでも前進できるようにアプローチすることは絶対に無駄じゃない。
理学療法士のチカラは、微々たるもの。でも、そのチカラをちゃんと使えることが大きなきっかけになる。どんなに辛いときでも逃げずに患者さんに向き合い、大きなきっかけになって欲しい。小さな積み重ねでも、一つひとつと積み上げていくことで患者さんとともに昇っていける。私たちは、自ら歩き出した患者さんの階段にもなれるし、標識にもなれる。
理学療法士になって、1番辛いのは、【役に立っていない】と感じるときだと思う。でも、立ち止まらず、逃げずに出来ることを積み重ねていけば、きっとその先は楽しいから目線を上げて、楽しんでいこう!
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Twitter:フィジルアドバイザー前兼久俊一
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