「私は、延命治療をしたくないの」
ディサービスのリハビリテーションのコンサルタントをしていると様々なことを経験します。病院やクリニックとは異なり、利用者さんの生活感をより感じることが増え、考えさせられることも多くなります。
「私は、延命治療をしたくないの」
私は、伸びない左膝の状態を確認しようとした手を止めて、ベッドに寝ている利用者さんの顔が見えるように座り直し、話の続きを伺いました。
人生の最後は、誰にだって訪れます。それは、私にも、あなたにも訪れます。
今の時代は、どうしても避けれない事実だし、自然の摂理の中では不変的なこと。
そして、今の時代は延命治療の技術も増えて、希望する方、希望しない方のそれぞれに分かれることが多くなってきていると思います。
その中でも希望しない方の多くは、早く死にたいというネガティブな感情ではなく、「自然に眠るように死にたい」という思いと「家族に迷惑をかけたくない」という思いから希望する方多いように思います。
どうしても、死の話になると重くなり、避けたくなりますが、私に話をしてくれた利用者さんは、誰にも話せずに悩んでいたとのこと。「どうしたら、その希望が叶うのか?」という疑問を私に訪ねてきました。
私は、延命治療のことや家族に対する想いをお聴きし、【延命治療をしないこと】を決定するために利用者さんが出来ることと家族がこのことに対して、囚われないように余裕を持たせた決定をすることが大切だとを伝えました。
利用者さんは次に起こすべき行動が見つかり、少し嬉しいそうに笑顔を浮かべていました。
「…。こんな話を嬉しそうにしていたら、当分、大丈夫だと思いますよ‼︎」
利用者さんと笑い合って、リハビリテーションの時間は終了。
理学療法士としてひとつ大きな経験をさせて頂きました。
私たちが触れているのは、利用者さんの人生。
すべてのことに応えられる訳じゃないけど、できる限りのことをしていきたい。
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