東洋医学と理学療法士の親和性

最近、理学療法士の間でも東洋医学の人気が高まっている。

東洋医学だけではなく内臓系アプローチやオステオパシーなど数年前までは一部のセラピストに人気だったアプローチが多くのセラピストに広がりをみせている。


近年、医療現場における理学療法士の役割りは、より専門性が求められるようになってきた。新人教育プログラム修了後はそれぞれが学びたい専門領域を学び各領域のスペシャリストとして活躍している。


しかし、東洋医学だけでは専門領域が無く理学療法士は学ぶ機会がないのが現状だ。

専門学校や大学などの教育現場で東洋医学を学ぶ機会がないため(国試に出題されないためか、科学的根拠が少ないためか)仕方のないことだが、医師は学ぶカリュキュラムがあり、総合医療分野では東洋医学の知識を活かし漢方薬を中心に処方する医師も存在する。


鍼灸師になるため東洋医学を学んだ私には漢方薬を処方する医師がどのように治療を進めて行きたいのかを理解することができる。しかし、多くの理学療法士・作業療法士にはなかなか理解し難いところもある。


現代医学の進化は素晴らしい。

その中でも製薬の効果は多くの人を苦しみから救っている。しかし、それだけで全てが解決されるわけではない。

患者さんの中には処方される薬に効果が感じられず症状が長引く人もいる。そんな時は東洋医学が案外効果を発揮することがある。(案外というと東洋医学に対して失礼ですが、多くの方の捉え方はそうだと思う)


東洋医学の真髄

【人を診る】のが東洋医学の真髄であり、それを理解して学んでいなければ東洋医学とは言えない。現代医学は細胞から学ぶが東洋医学は自然哲学から自然の摂理を学ぶことから始める。


はじめは受け入れ難いところがあるが、理解し始めると今まで悩んでいた人との関わりや自然の摂理、これからの展望など霧に包まれていた部分が観えて理解できるようになる。


自然哲学という視野で患者さんを診て、その知識で病を理解する。それは、患者さんの病がどのように発症して、これからどのようになっていくのかが見えてくる。つまり、病の発症から予後予測まで可能なのでこれからどのように治療していけば病が治るのかがわかるのである。


東洋医学との親和性

私たち理学療法士・作業療法士は患者さんの人生に触れる機会が多い。それはやはり、細胞から診るだけでは済まされず、人間関係や生活環境、ストレスの強度など様々な方向から診て咀嚼し理解していかなければならない。

ある程度、経験を積むとそういう複雑な事柄を理解する力をつけることができるのだが、駆け出しの頃はそれが結構なストレスになる。

ーなぜ、治らないのだろう?

ーなぜ、説明を理解してくれないのか?

ーなぜ、自主トレを続けてくれないのか?

ーなぜ、先輩は教えてくれないのか?

ーなぜ、なぜ、なぜ…。

なぜばかりが続くことになる。


東洋医学は単なる治療テクニックのひとつとしては考えてはいない。東洋医学は今目の前で起きている事柄を理解するための羅針盤であり、患者さんを導くバイブルなのである。


私は多くの理学療法士・作業療法士に東洋医学を学んで欲しいと考えている。それは、東洋医学で人を診ること現代医学で細胞から診ることの両方向から診ることが理学療法士・作業療法士は最も望ましい姿とも言える。


東洋医学を学ぶためのポイント

東洋医学はそれ自体が難解な部分が多い。

そのため、参考書を読んでも途中で挫折しやすい。はじめは漫画や図解を中心とした軽めの本がいい。よくあることだが、ツボ(経穴)押しの本から入りツボを押すだけで満足してしまう人が多い。しかし、そこは医療国家資格を保有している私たちはそこに理論を取り入れなくてはセンスがない。まずは、東洋医学の構造を知り、どのように病が発症し治っていくのかを理解することが始めることが良いと思う。そして、次に人を治すためのツボ押しに展開していくと想像していたよりも楽しい世界が待っている。


ちなみに私が経穴を刺激する強さだが約2〜5gの重さを伝える程度です。手の感覚が良いセラピストなら少しピリピリまたはジーンとするような感覚が感じ取れるはず。是非とも挑戦してみてくださいね!


オススメの書籍紹介

漫画編

東洋医学の自然哲学を中心に学べます。自然哲学は漫画を通して図で理解した方がいいですよ。

とにかく、漫画でゆるく学びたい方にオススメです。でも、中身はしっかりですよ。


図解編

この書籍は東洋医学初学者にオススメの本です。とても解りやすい内容です。図が昭和感漂っているのはこの本がベストセラーの証拠ですね。

コラムも付いており東洋医学に関する話も豊富です。東洋医学を深く理解し始めた方にオススメです。

ツボ押し編

この本を一冊持っていれば大抵のツボは押せるようになります。そして、なぜその組み合わせなのかは上記の本を読めば大抵は理解できるようになります。


深く学びたい方へ

経絡治療は私が行っている治療方法の一つですが東洋医学を活かした治療法の一つです。この理論を東洋医学徒手療法に活かしています。治療効果は穏やかにじんわりと聴いていきます。その経絡治療が学びやすい書籍を紹介します。

ヘルスケア事業をサポートするヘルスケアアクセラレーターのブログ

フィジカルアドバイザー 前兼久俊一

沖縄県出身。愛知県豊橋市在住。
理学療法士とトレーナーとしてキャリアをスタート。経験を積む中で、東洋医学の重要性を実感。その後、鍼灸師の資格を取得。現代医学と東洋医学そしてトレーニングを統合したジェネラリストとして活動の場を広げる。
現在、フィジカルアドバイザーとして、治療・トレーナー・ヘルスケア事業/介護事業コンサルタント・講師として活動している。

理学療法士×鍼灸師×トレーナー=fun style フィジカルアドバイザー 前兼久俊一

治療のこと、健康のこと、東洋医学の話、トレーニングや事業サポートなどを報告しています。フォローよろしくお願いします。


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